城跡探訪 石垣山城を攻める

旅行を楽しむ

こんにちは、ユキムラです!

みなさんは【城跡】に行ったことありますか?

しっかり整備されているお城は、歩きやすく、観光ついでに行ってみたくなりますよね。

しかし城跡となると大抵の場合、駅から遠く、道も歩きづらかったりして大変です。

そこで私が代わりに訪れて、ご紹介するシリーズになります。

今回は神奈川県にある、【石垣山城】です。

石垣山城とは?

築城の由来

石垣山城は戦国時代(1590年)、豊臣秀吉の手によって作られた、関東唯一の山城です。

秀吉は、小田原北条氏を征伐する際に、偵察のため笠懸山(石垣山)に登りました。

しかし北条氏のお城である、小田原城を見渡したとき、直ぐに落とすことは難しいと判断。

持久戦に備えて、この場所にお城を築くことになったのです。

一夜城伝説

石垣山城は別名【一夜城】としても知られています。

その由来は、お城の作り方です。

秀吉は小田原城にいる、北条氏に気づかれないよう、極秘でお城を作っていました。

お城ができあがると、周囲の木を伐採することで、お城が一瞬で現れたように見せかけたそうです。

この作戦が、北条氏の戦意を失くさせたことで知られています。

これが【一夜城】といわれる理由です。

ユキムラ
ユキムラ

実際の製作日数は約3ヶ月ほど掛かっています。

見どころ

私が感じた石垣山城の【見どころ】は、次の3つです。

  • 石垣
  • お城の区画
  • 絶景

石垣

秀吉が作ったお城ということもあって、石垣は迫力があります。

自然石を使った【野面(のづら)積み】という積み方ですが、大小さまざまな石が使われており、当時の苦労が伺えます。

関東で総石垣のお城が作られたのは、石垣山城が最初ともいわれています。

ユキムラ
ユキムラ

当時の人は重機もない中で、「よくこんな巨大な石を山の上まで運べたもんだ」と関心しました。

お城の区画(曲輪)

山の上にあるお城にしては、たくさんの区画【曲輪(くるわ)といいます】があるお城です。

石垣山城で楽しめる曲輪
  • 本丸
  • 馬屋曲輪(二の丸)
  • 井戸曲輪
  • 南曲輪
  • 西曲輪

この他にも、【北曲輪】【出曲輪】などがありますが、立ち入ることができません。

石垣山城掲示板より

絶景

お城がそんなに興味がない方でも、絶景は楽しめるのではないでしょうか。

石垣山は標高262mなので、お城からの眺めは最高です。

小田原市街地、相模湾、箱根山系を見ることができます。

城に入る

ここからは私が回ったルートで、石垣山城をご案内します!

まずは入り口付近です。

はじめから、急勾配の階段が続きます。

すると二手に道が分かれますが、左手はこのような道です。

石垣ロードといったところでしょうか。

通ることはできますが、足場が極めて悪いのでご注意ください。

ユキムラ
ユキムラ

石垣山城の石垣は、関東大震災のときに崩れてる場所が多々あるので、気をつけてください。

右手に進みましょう。

このあたりは、遊歩道が整備されていて歩きやすいです。

途中、石垣を見ながら進んでいきます。

すると、【馬屋曲輪(二の丸)】に到着です。

馬屋曲輪とは?

馬屋曲輪は石垣山城の本丸と並び、とてもスペースが広い曲輪です。

当時は馬を繋いでおく【馬屋】があり、本丸よりには【馬洗い場】という湧水もあったみたいですが、面影はありません。

現在は広い芝生のエリアになってます。

ユキムラ
ユキムラ

石垣山城のなかでは、最も開けた場所で日当たりも良く、のんびり過ごすことができますよ!

馬屋曲輪には櫓台の跡もあります。(櫓台とは、見張りのために作られた高い建物です)

ここだけ見ると庭園みたいですね。

馬屋曲輪を少し進むと、右手に下へ降りる階段があります。

段差が急な階段ですので、ご注意ください。

下へ降りて行くと、徐々に見えてきました。

井戸曲輪】に到着です。

井戸曲輪とは?

もともと沢のような地形を利用して、北と東側を石垣で囲んだ曲輪です。

勾配がきつく、馬屋曲輪から約25mも下にあるので、歩くのに少々苦戦しました。

石垣の保存状態が、お城の中で最も良い場所です。

この井戸は、秀吉の妻【淀】が使ったともいわれ、【淀君の化粧井戸】の別名があります。

ユキムラ
ユキムラ

今も井戸からは、僅かですが水が湧いていました。

井戸曲輪から再び馬屋曲輪に戻り、右手に進みます。

すると1つ目の展望台が現れました。

ここからは、箱根山系の眺めを楽しむことができますよ。

下に見える街並みは、箱根登山鉄道の【入生田駅】付近です。

この付近には、トイレもあるのでご心配なく!

再び馬屋曲輪に戻り、今度は本丸を目指します。

下の写真の石垣が本丸の石垣です。

本丸はその上になります。

再び階段を登って行きましょう。

もう少しです!

足がパンパンで限界の方は、ベンチがあるので休んで行きましょう。

城内には、多くのベンチがあるので助かります。

そして、少し歩けば【本丸】に到着です。

馬屋曲輪と並び、広いスペースがありますが、木が生い茂っていて、多少狭く感じました。

さらに奥へ進んでみましょう。

すると何やら土が盛られた場所があります。

手前には石垣の跡も。

実はこれ【天守台】の跡なんです。

当時はこの上に天守閣があったみたいですが、なかなか想像できませんね。

臨時で建てたお城にも関わらず、天守閣まで作ってしまうとは、さすが秀吉です。

せっかくなので登ってみましょう。

ここが石垣山城の【頂点】です。

奥には相模湾が見えます。

最後に本丸にある展望台から景色を眺めてみましょう。

小田原市街地と相模湾が一望できます。

眼下には小さいですが、小田原城も確認できました。

分かりづらいので、アップしてみましょう。

はっ!

北条氏も秀吉からこのように見下ろされたら、気が気ではなかったでしょうね。

ユキムラ
ユキムラ

秀吉はこの眺めを見ながら、じっくりと小田原城を攻略したのかもしれません。

馬屋曲輪と丹沢山系の眺めもいいです。

以上が本丸のご紹介でした。

ここからは下へ降りていきましょう。

すると【南曲輪】があり、その奥に行くと【西曲輪】があります。

まず西曲輪から行ってみましょう。

この曲輪は、本丸からちょうど西側の直下にあります。

【本丸】【馬屋曲輪】と比べると小さく、半分ほどの広さといったところでしょうか。

写真には本丸の石垣が見えます。

最後に【南曲輪】です。

この曲輪は今まで見たなかで、最も小さい曲輪でした。

西曲輪の4分の1ぐらいです。

南曲輪から見た眺めはこちらです。

石垣山城の駐車場と、相模湾を見ることができます。

この日は平日でしたが、満車に近い混雑でした。

駐車場は普通車で、50台くらい止められますよ。

さらに下っていきます。

最後の難関、冒頭でご紹介した石垣ロードです。

滑りやすいので気をつけましょう。

これにてお城探訪は終了です!

周辺施設

石垣山城の駐車場には、【一夜城ヨロイヅカファーム】というカフェが併設されています。

お城探訪のあとに、ゆっくできますよ。

ユキムラ
ユキムラ

テラス席もあるのて、天気が良い日は最高ですよ!

アクセス

東海道線【早川駅】より車で10分

箱根登山鉄道【箱根板橋】より車で10分

(徒歩では山道を1時間ほどかかります)

小田原宿観光回遊バス(うめまる号)

詳細ページ(小田原市ホームページ)

まとめ

石垣山城いかがでしたか?

戦国時代を実感できるお城に、絶景も楽しめるので、来てみる価値はありますよ。

小田原城とセットで見ると、より楽しめます。

それでは今回はこのあたりで!

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