こんにちは、ユキムラです!
【クレーン・デリック運転士】免許をお持ちの方、デリックって聞いたことありますよね。
しかし今一つ、分からないと思いませんか?
「クレーンとの違いって何?」
そこで今回は、クレーン・デリック運転士免許(限定なし)で出題される【デリック】に焦点を当てて、詳しく解説していきます。
デリックとは?
結論からいうとデリックとは、クレーンの一種ですが、本体とは別の場所に設置された、原動機付ウインチ(巻上げ機)を操作して動かすものです。
使われている場所は、建設現場や港湾荷役の現場で、資材の運搬に使われています。
デリックの種類
試験で出題されるデリックは主に、次の4種類です。
ガイデリック
ガイデリックは1本の支柱(マスト)に、下部をピンで支えるブームを伴ったデリックです。
このピンを基準に、360°旋回することができます。
ブームは起伏のみ可能です。
頂点に【陣笠】という部品があり、ここから【ガイロープ】という、ワイヤーロープで全体を支えています。
ガイロープの本数は6本以上が基本です。
旋回するときには、このロープをくぐらせるために、ブームがマストより短くなっています。
大型のデリックなので、設置には広いスペースが必要です。
スチフレッグデリック
スチフレッグデリックは、マストの先端から後方に、2本のステーで支えるタイプのデリックです。
ガイデリックと同様に、ブームはピンによってマストの下部で支えられていて、起伏ができます。
しかしガイデリックと違って、後方にステーがあるため、旋回角度は240°が限界です。
ブームはマストより長くなっています。
ジンポールデリック
ジンポールデリックは、 3本以上のガイロープで1本のマストを支える、もっとも簡単な構造のデリックです。
荷物の【巻上げ・巻下げ】操作のみ可能で、マストの【起伏・旋回】はできません。
仮設的な位置付けのデリックで、主に軽量物の作業に使われます。
鳥居型デリック
鳥居型デリックは、2本のマストの上に横梁を通した鳥居型の構造です。
地上付近はピンで固定され、頂点からガイロープによって支えられています。
ジンポールデリックと同じく、荷物の巻上げ・巻下げのみ可能で、起伏・旋回はできません。
通常は複数の吊り具を組み合わせて、重量物を持ち上げる際に使われます。
デリックを運転するための資格
これから免許を取得しようとする方で、吊り上げ荷重5t以上のデリックを運転するためには、
【クレーン・デリック運転士(限定なし)】
の免許証が必要です。
5t未満の場合は【特別教育】のみで運転できます。
現在の免許に統合される前までは、【デリック運転士】という種類がありました。
まとめ
いかがでしたか?
ひと昔前まではそれなりの数があったデリックですが、現在は減らしつつあります。
しかし職場でデリックを使う方は、必ず【限定なし】を取得しましょう。
それではこのあたりで!
コメント