こんにちは、ユキムラです!
みなさんは、クレーン車を見たことはあるでしょうか。
力強いエンジンを唸らせながら、道路を走る姿は迫力がありますよね。
そこで疑問を持ったことありませんか?
「運転するのに必要な資格は何?」
「学科試験って難しいの?」
「初心者でも運転できるの?」
大丈夫です!
私も未経験で受験しましたが、1回で学科・実技ともに合格できました。
そこで私が経験したことを【学科編】と【実技編】の2部構成に分けてご紹介します。
今回は学科編として、移動式クレーンの説明と、【学科試験】の内容・攻略法の記事です。
運転できるクレーンとは?
【移動式クレーン運転士免許】は最上位の資格ですので、大きさに関わらず、すべての移動式クレーンを運転できます。
でも、「移動式クレーンってどんな種類があるの?」
そんな方もいるのではないでしょうか。
そこで、運転できるクレーンをご紹介したいと思います。
トラッククレーン
トラッククレーンは、トラックの荷台にクレーンを乗せたものです。
公道を走るための運転席と、クレーン作業をするための運転席が、別々になっています。
公道を走るためには、車種によって【大型免許】などが必要です。
ラフテレーンクレーン
通称【ラフター】といわれてるクレーンです。
街中で家を建てるときなど、よく見かけるのではないでしょうか。
公道走行とクレーン作業の運転席が、1つになっているのが特徴です。
公道を走るためには、【大型特殊免許】が必要になります。
教習所によって違いもありますが、私が教習で使用したクレーンは、このラフテレーンクレーンでした。
オールテレーンクレーン
オールテレーンクレーンは、トラッククレーンの高速走行性と、ラフテレーンクレーンの軟弱な地盤への安定性を併せ持つクレーンです。
公道走行とクレーン作業の運転席が別々になっています。
大型のクレーン車なので、公道を走るときには、分解されて運ばれることもあるようです。
クローラクレーン
クローラクレーンは、足回りをみていただくと分かりますが、軟弱な地盤を走るための【履帯(クローラ)】を履いているのが特徴です。
走行速度は1~3㎞なので公道は走行せず、現場で組立・分解されます。
鉄道クレーン
鉄道クレーンは、レールの上を走行するクレーンです。
保線作業などに使われます。
浮きクレーン(クレーン船)
浮きクレーンはフローティングクレーンとも呼ばれ、川や海の上を移動できるクレーンです。
自ら動ける【自航式】と 牽引されて動く【非自航式】があり、橋の建設など、土木工事で使用されます。
以上のようなクレーンを運転することができる資格です。
運転するための資格(まとめ)
クレーン車を運転するために、必要な資格をまとめると次の3つです。
移動式クレーン運転士免許
今回の記事でご紹介する資格です。
クレーンを使用して、荷物を移動する作業をするために必要になります。
大型・大型特殊免許
公道を走行するための資格です。
クレーンの種類によって、必要な免許が分かれます。
玉掛け技能講習修了証
玉掛けとはワイヤーロープなどの吊り具を、クレーンのフックに掛ける作業です。
運転士専属の場合は不要な資格ですが、取得していると、メリットがあるので記載しました。
玉掛けの資格については、下の記事にまとめています。
玉掛け技能講習を受講していると、次回にご紹介する(実技試験)の【合図】が免除になるメリットがあります!
3つの取得方法
私が以前に投稿した、【クレーン・デリック運転士取得記】をご覧になった方はご存じだと思いますが、取得方法は次の3つです。
学科・実技試験を受ける
安全衛生技術センターで、学科・実技の両方を受験する方法です。
取得費用は1番安く済みますが、クレーンの運転をしたことがない方は、実技試験を突破するのは難しいかもしれません。
上級者向けの取得方法です。
学科試験→実技教習を受ける
【学科試験】を、独学で勉強して合格したあと、【実技教習】を教習所で修了する方法です。
学科試験は1人で勉強しなければいけません。
しかし実技教習は、教習所がフォローしてくれるので、クレーンを運転したことがない方でも大丈夫です。
中級者向けの取得方法でしょう。
私はこの方法で取得しました。
最初から教習所に入校する
最後にご紹介するのは、初めからクレーン教習所に入校してしまう方法です。
学科と実技の両方をフォローしてもらえます。
取得するための費用が他の2つの方法と比べ、1番高いのがデメリットです。
初心者向けの取得方法になります。
初心者はどの取得方法がいいの?
初心者の方は3つの取得方法のうち、次の2つをオススメします。
当てはまる方を参考にしてみてください。
【学科試験→実技教習を受ける】方法が適している方
工学系を少しでも学んだ方
試験問題は、物理や電気の知識も問われるので、工学系を勉強した方は特に有利です。
しかし【オームの法則】など、基礎的な問題がメインなので、まずはテキストを開いてから判断してみてください。
会社員など本業がある方
平日働いていて、教習所に通える時間がない方にも向いてる方法です。
通勤時間などを利用してみましょう。
電車の中で勉強すると、以外とスラスラ覚えられますよ!
費用を少しでも抑えたい方
【移動式クレーン運転士】の資格は免許のため、教習所に通うとそれなりの金額になります。
(学科+実技)の場合、13万円前後が相場です。
そこで、実技のみ教習所に通う方法にすることで、3万円ほど節約することができます。
また【教育訓練給付金制度】を利用することで、さらにお得です!
私はこの取得方法と【教育訓練給付金】を利用して、5万円ほどお得になりました!
【最初から教習所に入校する】方法が適している方
初心者の方
まったくの初心者で自身がないという方は、教習所に入校した方がいいかもしれません。
やはり、分からない問題に当たったとき、頼れる教官がいるのは心強いですよね!
時間に余裕のある方
教習所での教習は、6日間連続になることがほとんどです。
平日も絡んでくるので、時間があるという方は有効に使えます。
結果的に取得までの期間は、1番の近道ですよ!
費用を惜しまないという方
「お金は気にしない」という方は、迷わず教習所に通いましょう!
費用や時間など、人それぞれ事情があるので、自分に合った取得方法を選んでください。
学科対策
ここからは、学科試験の対策方法をご紹介します。
私が実践した対策は、次の2つです。
それぞれご説明します。
市販の参考書で勉強
私が使用した参考書はコレです!
【よくわかる!移動式クレーン運転士試験】
著者の「山本誠一さん」の参考書はとても分かりやすく、【クレーン・デリック運転士】を取得したときも、この方の参考書を使いました。
現在は改訂版として発売されていますが、
【初心者の方が学科を突破できる参考書】
として、3冊を厳選した記事を書いたので良かったら参考にしてみてください。
参考書にも練習問題がありますが、
「過去問題をもっとやりたい!」
そんな方のために、問題集もあります。
実戦形式の問題集なので、試験のイメージをつかむためにもいいですよ。
試験協会の過去問題公表
安全衛生技術試験協会のホームページでは、過去に出題された試験問題を公開しています。
ぜひ一度、チェックしてみましょう。
安全衛生技術試験協会(公表試験問題)
【類似問題】や【同じ問題】が出題されることがあるので、チェックする価値はありますよ!
学科試験の申請方法
学科試験の申請は、所定の受験願書を入手・記入して、受験したい場所の【安全衛生技術センター】に提出してください。
すると1週間ほどで【学科試験受験票】が届きます。
詳しい方法は、別の記事で書きましたので、良かったら参考にしてください。
学科試験
学科試験当日は、日時を間違わないように、【学科試験受験票】をしっかり確認しましょう。
学科試験の試験時間は2時間30分で、5肢択一式(5つの文章から正しい1つを選ぶ方式のこと)のマークシート方式になります。
合格点は科目ごとの正解率が40%以上、かつ全体の正解率が60%以上で合格です。
種類 | 試験科目 | 問題数 | 合格点(最低正解数) |
移動式クレーンに関する知識 | 10 | 4 | |
学科 | 原動機及び電気に関する知識 | 10 | 4 |
関係法令 | 10 | 4 | |
力学に関する知識 | 10 | 4 | |
合計 | 40 | 24(全体) |
苦手な科目があっても、最低4問正解すればOKです。
その分を得意な科目で取り返しましょう!
合格発表
学科試験受験日から1週間ほどで合格発表です。
早く確認したい方は、安全衛生技術試験協会のホームページから確認しましょう。
また、自宅にも【免許試験結果通知書】が届きます。
合格した方は後に、免許証申請する際に使用するので、大切に保管してください。
まとめ
いかがでしたか?
【移動式クレーン運転士】の取得を考えてる方に、私の経験した学科対策をすべて書きました。
ぜひ、参考にしてください。
次回は【実技編】をお届けします。
それでは今回はこのあたりで!
コメント