こんにちは、ユキムラです!
皆さんの中で、資格取得を目指している方はいらっしゃいますか?
資格の取得費用は、数千円~数十万とバラツキがあるので、慎重になりますよね。
「資格を取りたいけどお金がなぁ~」そんな方のために、補助金制度があるのをご存じですか?
その名は【教育訓練給付金制度】です。
今回はこの制度について、私が利用して分かった【照会~申請~給付】までの方法を、ご紹介したいと思います。
教育訓練給付金制度とは?
教育訓練給付金制度とは単刀直入にいうと、資格取得を目指す際のお金を、国が補助してくれる制度です。
給付金をもらえる方は?
給付金の対象者は、次のとおりです。
(パート・アルバイト・派遣社員の方も含む)
- 雇用保険に1年以上加入されている方
- 離職してから1年以内の方で、雇用保険に1年以上加入していた方
また、以前に給付金を受けたことがある方。
前回給付を受けた講座の受講開始日から、雇用保険の加入期間が3年以上経過していれば、再び給付が受けられます。
教育訓練の種類
教育訓練の種類は、条件により次の3種類です。
一般教育訓練
雇用の安定・就職の促進を図るために、対象となる訓練で支給されます。
受講費用の20%(上限10万円)を補助してもらえます。
個人的な資格取得には
一般教育訓練が対象です。
特定一般教育訓練
労働者の速やかな再就職・早期のキャリア形成が必要な場合の訓練が対象です。
受講費用の40%(上限20万円)を補助してもらえます。
専門実践教育訓練
労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練が対象です。
受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練受講中の6か月ごとに支給されます。
また資格取得し、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は、受講費用の20%(年間上限16万円)が追加で支給されます。
なお、失業状態にある方が初めて専門実践教育訓練(通信制、夜間制を除く)を受講する場合、受講開始時に45歳未満であるなど一定の要件を満たせば、別に教育訓練支援給付金が支給されます。
この制度、けっこうお得じゃありませんか?
今回は私が利用した
【一般教育訓練給付金】についてご紹介します!
照会から給付までの手順
給付までの流れは、次のとおりです。
・給付金の【対象講座】なのか検索する
(厚生労働省のホームページ)
↓
・給付金の【対象者】か確認する
(住所を管轄するハローワークで照会)
↓
・訓練施設で訓練を受ける
↓
・訓練後に修了証をもらう
(教育訓練修了証明書)
↓
・給付金の申請手続きを行う
(住所を管轄するハローワークで手続き)
↓
給付
以上が大まかな流れです。
具体的な方法については、次からの項目でご説明します。
教育訓練講座を検索する方法
給付金を受けるためには、給付金の対象講座でなければ、もらうことができません。
そこで、自分で調べられる方法があります。
厚生労働省のホームページです。
私が【移動式クレーン運転士】の資格を取得したときに、検索した方法をご説明します。
まず、厚生労働省のホームページへアクセスしましょう。
【政策について】→【分野別の政策一覧】→【雇用・労働】→【人材開発】と順に選択していきます。
人材開発のページで【教育訓練給付】をクリックします。
すると【教育訓練給付制度】のメインページが表示されます。
このページでは教育訓練給付金について、詳細な内容を知ることができますので、興味のある方は目を通してみてください。
下の方にページを見ていくと【教育訓練給付制度検索システム】があるので、ここをクリックします。
【講座を探したい】をクリックします。
教育訓練給付制度 検索システムの【次へ進む】をクリックします。
【スクール・キーワードから検索】をクリックします。
入校を考えている、【学校名】を打ちこみ、【検索】をクリックします。
すると、検索結果で学校名が出てきました。
学校名をクリックすると。
給付金対象の【講座名】と【受講料】、【指定番号】などが表示されます。
自分が受けたい講座の【詳細情報】をクリックしてください。
すると、講座の詳細な情報を見ることができます。
給付金の【給付率20%】なのが、確認できました。
他にも【資格名】で検索することができるので、ご自身が取得したい資格で検索してみてください。
給付金の対象者か確認する方法
給付金対象者の確認は、ハローワークで確認することができ、その結果を次の回答書で発行してくれます。
【教育訓練給付金支給要件回答書】
なんだか、やたらと長い文字の回答書ですね。
しかしこの回答書、けっこう重要なんです。
教育訓練施設では、給付金の申請対象者になっているかどうか、回答書の提出を求めるところがあります。
実際私も訓練施設から提出を求められ、担当の方が回答書をコピーしていました。
平日に足を運べる方は問題ないですが、「土日しか休みがないから、ハローワークに行けない!」
そんな方でも大丈夫です。
郵送でも照会することができます!
郵送での照会に必要なもの
- 教育訓練給付金支給要件照会票
- 身分証明書のコピー
【教育訓練給付金支給要件照会票】は、東京労働局のホームページから、ダウンロードできます。
照会票の書き方
ここからは、照会票の書き方をご紹介します。
後述する申請書の書き方と類似しているので、覚えていて損はないです。
まずは上段の、赤く囲ったところから説明します。
被保険者番号
雇用保険被保険者証に記載されている、自分の番号を記入します。
指定番号
受講しようとしている講座の、教育訓練対象番号を記入してください。
教育訓練の講座名
同じような名前の講座がある場合は、間違えないように記入します。
次に中段です。
受講開始日
日付は必ず、受講開始日を決めてから書いてください。
訓練の種別
(一般教育訓練)と(専門実践教育訓練)の2種類から選択します。
最後に下段です。
以上で照会票の記入は完了です。
身分証明書のコピー
身分証明書のコピーは、次のうち1種類で大丈夫です!
封筒に(照会票)と(身分証明書のコピー)を入れて、ハローワークに郵送しましょう。
返信用の封筒はいらないです!
すると、1週間ほどで回答書が届きます。
こちらは、私が【移動式クレーン運転士】の免許教習を受ける際に、照会したものです。
これで給付金の、受給対象だということが分かりました。
訓練施設でもらうもの
ここからは教育訓練を修了した後に、もらえる書類のご紹介です。
訓練の全課程を修了すると、訓練施設から次の書類がもらえます。
教育訓練修了証明書
訓練を修了するともらえる証明書です。
教育訓練給付金支給申請書
給付金もらうための申請書です。
教育訓練経費等確認書
給付金をもらう際、「受給対象です!」という自己申告書です。
正直に書いてください。
領収書
給付金の申請日に必要です。
ハローワークでコピーを取ってもらった後、返却してもらえます。
これらの書類をもらいたい場合は、訓練施設へ予約するときに、「教育訓練の給付金を使いたい」と事前に伝えてください。
給付金支給申請書の書き方
ここからは、ハローワークに提出する書類を記入していきます。
先ほど説明した、照会票と被るところもありますが、お付き合いください。
記入箇所を4つに分けてみました。
まずは1つ目です。
個人番号
照会票と大きく違うのは、個人番号(マイナンバー)の記入です。
マイナンバーカードや通知カードを見て、自分の番号を記入してください。
申請日に行く際も、マイナンバーカード又は通知カードが必要です。
被保険者番号
照会票でも記入しましたが、申請書でも記入します。
雇用保険被保険者証に書かれている、番号を書いてください。
指定番号
教育訓練講座の番号を記入します。
次に2つ目の項目です。
教育訓練の費用
こちらに記入する受講料が、給付金の対象になります。
それ以外にかかった費用は、対象になりませんのでご注意ください。
例えば「証明写真」や「収入印紙」などの代金は対象外です。
キャリアコンサルタント関係
個人で利用する【一般教育訓練給付金】では必要ないので未記入でOKです。
これで申請書の記入は終了です。
あとはハローワークへ申請に行くのみです!
給付金を申請する
申請当日の持ち物
ハローワークへ申請に行く際、持っていくものは下にまとめました。
当日は窓口で受付して、30分ほど待った後、担当職員の方へ通されて手続きをしました。
そこで上記の物が必要ですので、忘れ物のないように気をつけてください。
手続きの所要時間は、書類の不備がない場合10分ほどで終わります。
給付金の申請期限は、【教育訓練修了証明書】の発行日から1ヶ月以内です。
期限を過ぎると、給付金はもらえないので注意してください。
給付金(支給・不支給)決定通知書
ハローワークでの申請当日、手続きが終了すると即時に発行してもらえます。
給付金は申請から、1週間ほどで振り込まれました。
申請によって「95,650円」のうち、「19,130円」も戻ってきました!
まとめ
ここまでお付き合い、ありがとうございました。
【教育訓練給付金】いかかでしたか?
手続きは少々、めんどくさいかもしれません。
しかしお金が戻ってくるという、とてもお得な制度です。
資格取得を考えてる方は、ぜひ調べてみてください。
それでは今回はこのあたりで!
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