こんにちは、ユキムラです!
みなさんは【大型特殊免許】をご存じですか?
運転免許を持っている方は、1度は聞いたことあるのではないでしょうか。
しかし具体的にいわれると、どんな自動車を運転できるのか悩みますよね?
- 運転できる車は?
- 初心者の運転は難しい?
- 教習内容が知りたい!
そこで今回は、私が大型特殊自動車の運転免許を教習所で取得してきたので、そんな疑問にお答えしていきます。
大型特殊免許とは?
大型特殊免許は、【大型特殊自動車】を公道で走らせるための資格です。
作業をする場合は別に、作業資格が必要なのでご注意ください。
大型特殊の基準は複雑なので、簡単にまとめてみました。
大型特殊自動車の基準
大型特殊自動車の大きさの基準は、
となっていて、この条件に当てはまる
- カタピラ付自動車
- 農耕作業車
- 除雪車
が運転できます。
身近なものだと、
【トラクター】【クレーン車】
【除雪車】などです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
取得の難易度は?
結論からいうと、それほど難しくありません。
最初は操作方法で戸惑うかもしれませんが、乗っているうちに慣れてきます。
すでに運転免許をお持ちの方は、取得できると思いますよ!
私は操作方法よりも、教習所のコースを覚えるのに苦労しました。
取得方法は2つあります
運転免許を取得するときには、
【一発試験】と【教習所】に分けることができます。
一発試験
各都道府県にある運転免許センターで、【技能試験】を受ける方法です。
難易度が高いのと平日しか受験できないので、初心者の方にはハードルが高めになってます。
教習所
みなさんご存じの自動車教習所です。
技能教習と卒業検定に合格できれば、免許を取得できます。
初心者の方で確実に取得したい方は、こちらの方法がオススメです。
私も教習所で取得したので、今回はこちらの方法でご紹介します!
教習内容について
教習の流れは次の通りです。
- 入校式
- 適性検査
- 実技教習(第1段階)
- 実技教習(第2段階)
- 卒業検定
入校式
私がお世話になった教習所では、【入校式】があったので参加しました。
入校案内と教習の進め方について、ざっくりと説明していただいたあと、教習のスケジュールを組むことに。
仕事が早く終わる日を狙って、夕方に教習を入れました。
すでに普通車などの運転免許を持っている方は、実技教習6時間のみ(約9万円)で、最短4日で取得できます。
しかも公道に出る教習はないので、教習所のコース内で完結しました。
教習は1日に2時間まで可能ですが、1時間ずつでも大丈夫です。
私は連続で2時間ずつ教習しましたが、忙しい方は別の日に1時間ずつの教習でもOKですよ!
適性検査
入校式が終わると、適性検査を受けます。
必ず受けなければいけませんが、それほど難しいものではありません。
【OD式安全性テスト】といって、ドライバーがどんな性格で、運転でミスしやすいところを教えてもらえる検査です。
検査内容は【同じ図形を探して選ぶ】といった、とても簡単な内容になってます。
検査数日後に結果が出るので、自分の性格を確認してみましょう。
私の注意力はD評価だったので、あまり運転に向いていないかもしれませんね。
検査結果はよく当たっていたので、とても参考になりました。
実技教習
適性検査が終われば、いよいよ実技教習です。
教習は【教習原簿】を教官に渡してから行うので、忘れないようにしましょう。
持ち出し禁止なので、教習が終わったら必ず受付に戻します。
すでに運転免許証を持っている方は、提示するので忘れないようにしてください。
教習車
教習所で行う【大型特殊】の教習車は、
- ホイールローダ
- フォークリフト
この2ついずれかで、教習しているところが多いです。
ホイールローダ
フォークリフト
私が使用したのは【フォークリフト】でしたので、こちらの方法をご紹介します。
下の図はフォークリフトの運転席です。
普通車とは異なる運転席だと、お分かりいただけますよね。
操作方法は、教習内容と交えながら解説していきます。
第1段階
6時間の教習時間で、最初の1~3時間目は【第1段階】となっています。
第1段階の教習内容は、
- 教習車の取り扱い方法
- 教習コースの周回(1コース)
- みきわめ(第1段階)
という流れです。
教習車の取り扱い方法
まずはじめは、教習車の取り扱い方法から説明してもらえます。
【フォークリフト運転技能講習】を受講された方はご存じかと思いますが、運転したことのない方に向けてポイントをご紹介します。
- オートマ車
- 方向指示器が車とは逆
- 外輪差がある
オートマ車
フォークリフトって運転が難しそう。
そう思ったりしていませんか?
重機はマニュアル車とイメージしている方も多いでしょう。
しかし最近の車は、オートマ車なんです。
私が使用したフォークリフトでは、
- 前進【1・2速】
- ニュートラル
- 後退
この3パターンしかありませんでした。
これだけでもだいぶ、ハードルが下がった感じがしませんか?
普通のオートマ車と同じように、1・2速に入れてブレーキペダルから足を離せば、勝手に進んでくれます。
私が教習した際、前進の時は2速しか使いませんでした。
方向指示器が車とは逆
何気にやっかいなのは、方向指示器が普通車と比べて、逆側に付いてるところです。
初めのうちは意識しているので、間違えにくいのですが、慣れてきたときは特に注意してください。
私も教習所のコースを周っていたとき、右折のタイミングで、【後退レバー】に入れてしまったことがありました。
交差点を曲がるときは、他のことに気をとられているので、より慎重になりましょう。
外輪差がある
普通車とフォークリフトの運転で、もっとも難しいのが【外輪差】です。
下の図をご覧ください。
角を曲がるときの、フォークリフトとトラックを比較したものです。
トラックは前輪の向きを変えて曲がるので、後輪が前輪より内側に入る【内輪差】があると、教習所で教わったことありませんか?
しかしフォークリフトでは、後輪の向きを変えて曲がるので、逆に外側へ膨らみます。
これが【外輪差】です。
攻略ポイントは乗って慣れるしかありませんが、あえて1つ挙げると、
前輪のタイヤを意識してみてください。
写真は左折時の画像ですが、このとき左の前輪が目標位置をギリギリかすめる感じで、ゆっくりハンドルを切ってください。
そうすると、それほど膨らまずに角を曲がることができますよ。
急ハンドルを切ると、外側に大きく膨らむので注意しましょう。
教習コースの周回(1コース)
大型特殊では他の車種に比べて、圧倒的に課題が少ないです。
- 踏切
- 方向転換
- 障害物
この課題を教習で覚えながら、コースを周回していきます。
【方向転換】は車庫入れと同じ手順です。
それでは教習コースを見ていきましょう。
下の図は私が教習した、第1段階のコースですが、教習科目は全国共通なので参考にしてください。
スタート地点から出発して、コースを1周したあと、再び戻ってきます。
スタートするときは、地面に爪(フォーク)が着地しているので、走行姿勢にしてから出発しましょう。
操作手順は
- エンジンをかける
- ティルトレバーを上げる
- リフトレバーを上げる
- 前後進レバー2速
- 方向指示器
- 駐車ブレーキ解除
- 安全確認
- 出発
基本的にはこの手順になります。
ティルトレバーは【最大まで】
リフトレバーは【油圧シリンダーが見えるまで】上げましょう。
下の図が走行姿勢です。
停車するときは逆の手順で行い、最後にフォークを地面に着地させてください。
最初は教官がコースを模擬走行してくれますが、直ぐに交代して走ることになります。
1時間も乗れば、運転は慣れますよ。
みきわめ(第1段階)
3時間目は第1段階の【みきわめ】です。
みきわめは担当教官が、技能判定をして良好・不良を判断することです。
大型特殊の場合では特段試験はなく、教習コースを無難に走ることができれば、不良判定されることはありません。
みきわめ(第1段階)が良好の場合、第2段階に進むことができます。
第2段階
4~6時間目は【第2段階】となっています。
- 教習コースの周回(2コース)
- 卒業検定の対策
- みきわめ(第2段階)
教習コースの周回(2コース)
4時間目からは【第2段階】に入ります。
教習は特段変わることはなく、ひたすら教習所のコースを周回していきます。
しかし第2段階からは、もう1つ別のルートが追加されました。
第1段階で走ったコースとあわせて、交互に周回していきます。
卒業検定では、2つのコースどちらかになるので、間違えるとテンパる危険があります。
第2段階に入ったら、コースの順番を必ず暗記しましょう。
私が通った教習所では、卒業検定のときに、走りながらルートを教えてもらえました。
卒業検定の対策
教習後半になると、細かい安全確認や手順を覚えながら、卒業検定に備えた方法でコースを周ります。
具体的には、
- 乗車時の車体前後確認
- 踏切通過前の窓開け
- 方向指示器の出すタイミング
少し細かくなりますが、教習所によって異なる場合があるので、教官の指示に従ってください。
みきわめ(第2段階)
教習最後の時間は、第2段階のみきわめです。
しかし、ここまで教習してくるころには、車をスムーズに乗りこなせているでしょう。
第2段階のみきわめが良好なら、いよいよ卒業検定です!
卒業検定
いよいよ最後の課題になりました。
卒業検定は毎日やってる分けではなく、週2回ほどなので、必ず教習所に確認してください。
私は土曜日に受験しましたが、大型特殊の卒業検定を受けたのは、私を含めて3人でした。
卒業検定では、今まで教習してきたことをできれば、落ちることは少ないです。
しかし検定前に試験官の方から、
「まれに落ちる人もいます」
と聞かされ、一瞬焦ることに。
その理由を伺うと、安全確認をしすぎて脇見運転になり、赤信号を見落としてしまったということでした。
信号無視は一発アウトなので、特に注意してください。
信号機のある交差点は【交通整理】が行われているので、それほど慎重にならなくても大丈夫ですよ。
私はトラブルもなく、無事に合格することができました。
さっそく、免許証を発行しに行きましょう!
免許証発行手続き
運転免許証の発行は、各都道府県にある【免許センター】で行います。
当日の流れ
受付
↓
収入証紙の購入(3800円)
↓
運転免許申請書の記入
↓
適性検査(視力のみ)
↓
写真撮影
↓
免許証発行
この順番で行います。
なお、更新ではないので【講習】はありません。
まとめ
いかがでしたか?
合計6時間の教習はとても楽しくて、あっという間に終わってしまいました。
少々お値段はかかりますが、興味がある方はスキルアップにオススメです!
人生何が起きるか分かりませんからね。
それではこのあたりで!
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