ユキムラです!
皆さんは、非破壊検査をご存じでしょうか?
工業製品の表面や内部の、亀裂や欠陥を分解せずに見つけ出す検査方法です。
私も非破壊検査は未経験でしたが、職務上必要な資格のため取得しました。
この記事では、私が取得した非破壊検査の【磁気探傷レベル1】について、難易度や勉強方法等、合格のためのポイントを記事にしています。
はじめに
この資格は「日本非破壊検査協会」が実施している民間資格になります。
【磁粉探傷】とも呼ばれ、この資格がなければ作業が行えないため、有資格者のニーズはとても高いです。
実際私も、この資格を取得したことにより昇給しました。
資格証明書の更新があります
資格の有効期間は5年です。
5年目の1回目の更新では、適性検査のみで免許証は更新できます。
しかし、10年目の2回目の更新では学科・実技試験を再び行い、合格点に達していないと資格証は更新できません。
適正検査
この資格は、受験前と資格取得後1年ごとに、適性検査を行います。
出向いて検査するのではなく、自分が所属している会社の中で実施できるので、安心してください。
検査内容は次の2種類です。
視力検査
小さな文字の英単語が13個書かれた用紙があります。
用紙から30cm離した距離に顔を設置して、英単語を読んでいく検査です。
私は英語が苦手なので、アルファベットを1文字ずつ読んでいきました。
それでもOKみたいです。
色覚検査
色覚検査はよく健康診断で使われている、【石原式色覚異常検査表】で行います。
中には数字が書いてあり、間違いなく読むことができれば合格です。
適性検査に合格しないと、資格試験は受けられないのでご注意ください。
試験は学科と実技です
学科試験に合格しなければ、実技試験に進めないシステムになってます。
この資格には、レベル1~3までクラスがわかれており、出来る作業は下記の通りです。
- レベル1(非破壊検査の作業資格)
- レベル2(作業者に指示・傷の判断)
- レベル3(作業の管理・監督)
この記事では、レベル1について取り上げています。
難易度
難易度ですが、私も未経験で受験したので、初めての方でも合格できます。
しかし、一通り勉強しないと間違いなく不合格になります。
学科対策
まず、学科試験の受験資格を得るために、訓練を受けなければいけません。
日本非破壊検査協会で実施してます。訓練時間は16時間です。
この二点セットで、学科試験は大丈夫です。
参考書の購入は非破壊検査協会のWEB注文からできます。
勉強のポイント(私がやったこと)
・受験資格を得るため、訓練を受ける。
↓
・テキストを一通り読む
(ザッとでOK!)
↓
・問題集を読み、答えを記入する。
↓
・問題集を中心に、テキストで勉強
(実際の試験も問題集に類似してます)
問題集を完璧に覚えることができれば、学科試験で合格点に達することができます。
実技対策
「何だそれ!」と、思ってしまった方もいるでしょう。
しかし、大丈夫です!
学科試験合格後、実技未経験者を対象とした、【実技講習会】が日本非破壊検査協会で行われます。
この講習では、実際に試験を行う場所で道具・装置を使用して、試験内容に沿った実技方法を講師の方が事細かく教えてくれます!
極間法
ハンドマグナーという装置を使い、電磁石の力で検査する方法です。
試験内容
- ハンドマグナーで溶接部の亀裂を見つける
1枚の鉄板に引かれた、溶接ビードにある傷を見つけて、回答用紙に傷の形状と寸法を記入していきます。
電流貫通法
主に円筒状の物を試験するのに適した方法です。
装置に電流を流し、磁界を発生させて検査します。
試験内容
電流貫通法では、2種類の方式を使って試験を行います。
連続法
通電しながら磁化をして探傷する方法です。
円筒状の試験体に電流貫通棒を貫通させ、連続法により磁化しながら、傷を見つけます。
下の写真は円筒部品のきずを見つけたところです。
通電時間は、検査液の流れがなくなるまで行ってください。
残留法
残留磁気(磁化を止めても、試験体に磁気が残っている現象)を利用して探傷する方法です。
ボルトの試験体を残留法で磁化して、ボルトのネジ山部分の傷を見つけます。
検査液をかけた後、バケツの水で濯ぐと、ネジ山部の傷が鮮明に見えるようになります。
勉強のポイント(私がやったこと)
・講習を受ける(写真を撮ると効果大)
↓
・イメージトレーニングをする(重要)
↓
・試験当日は会場へ早めに入る。
実技試験日には、受験者控室に当日試験用の手順書(指示書)が貼り出されるので、必ず早めに行って確認しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
興味を持たれた方、これから受験をされる方に少しでも参考にしていただけたら、うれしいです。
未経験の方でも十分に合格できます。
コツコツ勉強して合格を目指してください。応援してます。
それでは今回はこのあたりで!
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