【箱根の関所】江戸への出入りを監視した「東海道」の要衝

城と歴史

こんにちは、ユキムラです!

【箱根】といえば都心から近く、有名な観光地というイメージが強いですよね。

しかし江戸時代には、ここに関所が置かれて、江戸への出入りを厳しく監視していました。

そこで今回は【箱根の関所】を巡り、当時の面影を感じてみます。

箱根関所の場所

箱根の関所は【神奈川県箱根町】、芦ノ湖の湖畔にあります。

関所といえば、街道の途中にあるイメージですよね。

箱根の関所も【東海道】の途中にありました。

東海道は江戸(東京)~大阪を結ぶ、主要道路だということは今も昔も変わりません。

ユキムラ
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江戸時代の東海道には箱根の他に、【新居】にも関所がありました。

箱根関所の役割

江戸時代の関所の役割は主に、【入り鉄砲出女】というスローガンを元に、取り締まっていました。

つまり、江戸に入ってくる【鉄砲(武器)】・江戸から出ていこうとする【女性】です。

このうち入り鉄砲は、箱根の関所では取り締まってなく、【出女】を主に厳しく取り締まっていました。

理由は後述していきます!

関所を見る

さて、さっそく関所を見ていきましょう!

関所への入口は国道1号線沿いにあり、【箱根関所】の大きな看板が目印です。

入口から少し中に行くと、飲食店やお土産屋が連なり、ここがかつての東海道だった名残が感じられます。

しばらく歩くと、厳重な柵と門が見えてきます。

この門は【京口御門】といって、京都・大阪方面の出入口です。

ちなみにここから先へ進むには、入場料が掛かりますのでご注意ください。

【大人500円・子供250円】です。

関所の全体図はこんな感じです。(パンフレットより)

【京口御門】の反対側には【江戸口御門】があり、その中に役人が使用する建物が、いくつかあります。

小さな城みたいな感じですね。

それでは入ってみましょう。

まず中に入ると通路の真ん中に【槍(やり)】が立て掛けてありました。

いざというときに、使っていたのでしょう、!

箱根関所のメイン施設【大番所(おおばんしょ)】です。

ここで通行人を取り締まっていました。

箱根の関所は小田原藩が管轄していて、役人はこの場所に寝泊まりして仕事をしていたみたいです。

ユキムラ
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ちなみに勤務期間は1ヶ月の交代制で、単身赴任で働いていたみたいです。

建物の中には実際に働いていた風景を、人形で表していました。

写真は取締官といってもいい【定番人(左)】と【番士(右2人)】がいます。

大番所の前には長い石があります。

関所を通りたい人はこの石に手をつき、ひざまずいて役人の取り調べを受けていました。

関所の通行には【通行手形】が必要ですが、男性の場合は以外にも、手形なしでも通行できたみたいです。

しかし女性の場合は、冒頭にも説明しました【出女】で厳しく取り締まっていました。

その理由は、全国各地の大名が奥さんを、江戸幕府に【人質】として江戸に住まわせていたからです。

そんな大事な人が逃げ出せば、その大名家が何か企んでいるのではないかと疑われます。

そんなことがないように、関所では厳しく監視していたんですね。

ユキムラ
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男性が通行する際には万が一を考えて、通行手形を用意していたみたいです。

奥には関所の番人【番頭(ばんがしら)】の姿もあります。

関所の最高責任者ですね。

それにしても奥にある、火縄銃と弓の多さに驚きました。

これで通行人を威嚇していたのでしょうか。

大番所の隣には【厩(うまや)】がありました。

ここは馬小屋で、早急の用件があった場合に使っていたんですかね。

大番所の奥には役人の休憩スペース【上番休息所】があります。

ここには食事スペースやお風呂、

台所などもあり、普通の住宅みたいな感じですね。

1ヶ月もここで生活することは、役人にとって過酷なことだったでしょう。

今度は山の方へ行ってみましょう。

厳重な柵と共に何やら小屋があります。

ここは高台から監視する【遠見番所(とおみばんしょ)】という施設です。

ここからは芦ノ湖の絶景を眺めることができます。

当時はここから、関所以外の所(山・湖)を通行する人がいないか監視していたのでしょう。

また当時は柵が陸側に400m、湖側に60mほど敷かれていたみたいです。

ユキムラ
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当時は芦ノ湖の通行は認められてなく、泳ぐのはもちろん、船もダメでした。

以上で見学を終えることにしましょう。

最後に記念メダルと1枚撮ってみました。

このメダルは近くにあるお土産屋【箱根関所旅物語館】に売っています。

まとめ

いかがでしたか?

箱根の関所は江戸時代の街道を取締る、究極の関門でした。

このような施設があるおかげで、江戸260年の治安は守られたんですね。

箱根観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

それではこのあたりで!

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