こんにちは、ユキムラです!
クレーンの資格を取得された方は、これから現場で運転される方もいるでしょう。
しかし未経験で、現場に配属された方は分からないことが多いですよね。
以前ご紹介した記事で【玉掛け】のポイントについて解説しました。
今回の記事では【クレーン】に的を絞って、初心者の方にも覚えておきたいポイントを、ご紹介したいと思います。
私のクレーン経験
以前に別の記事でも書きましたが、あらためて私の業務経験をご紹介します。
物流会社時代
工作機械や車の金型などの工業製品を、輸出梱包する作業をしていました。
クレーンの機種は【床上操作式クレーン】です。
定格荷重が【2.8t】【10t】【20t】【60t】の運転を経験しました。
作業としては
- 工作機械の運搬
- 海上コンテナをトレーラーへ積込
などのクレーン業務を、経験させてもらいました。
鉄道会社時代
電車の足回り部品の【台車】を整備・運搬する作業をしていました。
クレーンの機種は【床上操作式クレーン】です。
定格荷重が【5t】【10t】の運転を経験しました。
クレーン運転士のポイント
私が10年間に経験して思った、クレーンの実務ポイントを5つにまとめました。
- 適切な吊り方を判断する
- 玉掛け作業者との連携
- 荷物を揺らさない
- 機種による違い
- 慣れによる操作ミス
人によって感じ方は違うと思いますが、私が経験してきて思った重要なことなので、興味のある方はお付き合いください!
適切な吊り方を判断する
クレーンを運転するときに、1番重要なことです。
玉掛けと被るところもありますが、これができていないと、吊り荷が落下して大事故になりかねません。
- 正しい吊り方をしているか?
- 適切な吊り具を使用しているか?
今一度確認してみてください。
ダメな場合は、玉掛けをやりなおしてから運搬作業に移りましょう。
特に他の作業者が玉掛けをするときには、正しい吊り方をしていない場合があるので、注意してください。
「少し言いづらいな」
そんなこともあると思いますが、事故を防止するためには大切なことです。
1度バランスを崩した吊り荷は、一気に落下するので、特に注意してください。
玉掛け作業者との連携
クレーン作業は、運転士1人で作業することはほとんどありません。
玉掛け作業をする【共同作業者】と一緒に作業することになります。
そのため運転士は、共同作業者の安全も確保しなければいけません。
クレーンを動かすときには、共同作業者の反応・立ち位置などを、常に確認しながら操作しましょう。
常に周りの状況に気を配り、合図や返答があるまでは動かしてはいけません。
荷物を揺らさない
クレーン運転士の腕が試されるのが、荷振れをいかに出さないかです。
荷物が揺れれば、ワイヤーロープやベルトスリングなどの吊り具から荷物が外れたり、建物や人に危害が加わることもあります。
クレーンの動き出しや振れ止め操作は、特に慎重になってやってください。
荷物を積んでいない状態で練習すると、早くクレーンの感覚を身につけることができますよ!
機種による違い
クレーンは機種によって動き方が違います。
私も経験しましたが、同じ天井クレーンでも、
- 製造メーカー
- 製造年月
- 天井までの高さ
これらの違いによって、動き方が全然異なります。
具体的に例を挙げると、古いクレーンと新しいクレーンでは、操作ボタンを離してから止まるまでの距離に違いがあるんです。
私が物流会社に在籍していたときに、実感したことがあるのでご紹介します。
自社の工場内にあるクレーンは新しかったので、ペンダントスイッチのボタンを離せばすぐに停止しました。
しかし、お客様の会社へ出張したときに使ったクレーンは古さのためになかなか停止せず、壁に当たりそうになった苦い経験があります。
特に初心者が、少し慣れてきた頃にやりがちなので、十分に気をつけましょう。
また、天井までの高さが異なると、クレーンを動かしたときの【振れ幅】【速度】が違います。
このような特性があるので、覚えておきましょう。
初めて運転するクレーンは特性をつかむまで、ゆっくり操作するようにしましょう!
慣れによる操作ミス
クレーンを運転できるようになってくると、気をつけたいのが【操作ミス】です。
特に床上操作式クレーンを運転するための【ペンダントスイッチ】は、同じボタンが複数あるため、特に気をつけましょう。
私も行きたい方向とは、逆のボタンを押してしまい、ヒヤリとしたことがあります。
必ずボタンを、目で確認してから押すようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
実際の作業では、教習や講習で教わった内容では通用しない場合もあります。
しかし、安全にクレーンを運転することは運転士の責務なので、勇気をもって対処しましょう。
その結果、運転士として信頼を築いていくことに繋がります。
それではこのあたりで!
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