秘境駅に行く!【上総亀山駅】

秘境駅シリーズ

ユキムラです!

今回は久留里線の終着駅、【上総亀山駅】です。

山深く、終着駅に相応しい雰囲気の全貌をご紹介します。

久留里線とは?

Googleマップより

久留里線とは千葉県の、【木更津駅~上総亀山駅】までを結ぶ、32、2㎞のJR線です。

全区間非電化の路線で、電車ではなくディーゼル車が走っており、全区間通しの所要時間は1時間ほどです。

列車の本数は少なく、木更津駅~久留里駅までは1時間に1本ほどです。

しかし、久留里駅~上総亀山駅まではさらに激減し、5時間ほど空くときがあります。

当駅に列車でお越しの際には、くれぐれもお気をつけください。

駅に到着

駅舎の外観です。なんとも懐かしい雰囲気を出しているではありませんか。

駅前にある公衆電話が懐かしい

平屋の一軒家みたいな駅舎があるこの駅は、1936年(昭和11年)3月25日に開業しました。

戦争による休止期間を経て、現在でも久留里線の終着駅として営業しています。

駅舎紹介

2012年までは駅員が常駐する駅でしたが、現在は終日無人駅となっています。

駅舎裏側より(右側には駅員の控室なども見えます)

昔は窓口もあったのでしょうか。

現在はシャッターがしまっていて、寂しさを感じます。

有人駅の名残が強く残る駅舎が、終着駅にふさわしいつくりでした。

ホームに入る

ホームに入ってみましょう。

屋根のないホームがポツンと佇んでいます。

片面しか使われなくなった島式ホーム

現在は左側のホームしか使われていませんが、昔は右側の黒い柵が立っている方も使われていました。

柵側のホームが1番線、現在のホームが2番線のホーム配置だったみたいです。

現在でも、旧1番線の線路は残っています。

旧2番線(左)と旧1番線(右)のホーム

しかし列車はもう、走れません。

その理由は次の写真で分かります。

ホームから、木更津方面を見た写真です。

駅構内には3本の線路がありました。

左側から、【留置線(回送列車を停めておく線路)】【本線】、【旧1番線】の線路です。

ご覧いただけると分かりますが、留置線と旧1番線の線路は、本線と繋がっていません。

ホームから線路の終端部方面の写真です。

左側から【旧1番線】【本線】【留置線】です。

こちらも本線とは繋がっていません。

つまり上総亀山駅では、3本の線路があるのにも関わらず、真ん中の本線しか使っていないのです。

昔は3本の線路が、ポイントで繋がっており、列車の入換作業や終電後の列車停泊(3列車)などで使われていました。

現在は夜間に1列車のみ停泊しており、残りの2列車は久留里駅に変更されています。

久留里線の終端部

久留里線本当の終点です。

車止めを見ると「ここが終点なんだなあ」と改めて実感します。

終端部にある年期の入った車止め

久留里線は上総亀山から、いすみ鉄道まで延伸計画がありましたが、頓挫してしまいました。

車止めから上総亀山駅構内の眺め

計画が実現していれば、この場所に車止めはなかったことでしょう。

しかし、このような状況が起きることで秘境駅ができる場合もあるので、おもしろいものです。

観光名所

上総亀山駅周辺には、少なからず観光名所があるので、ご紹介します。

  • 亀山ダム
  • 亀山温泉
  • 野生の猿(運次第)

亀山ダム

亀山ダムは1969年(昭和44年)に着工し、10年かけて作られたダムです。

東京ドーム12杯分もの貯水量を誇り、飲料水などで利用されています。

雨上がりの亀山ダム

ダムにはレンタルボートがあり、遊覧や釣りなどが楽しめます。

また、周辺には遊歩道や宿泊施設もあり、泊まりがけの観光にも適しています。

亀山温泉

亀山ダムの湖畔にある温泉で、茶色の温泉が特徴です。

宿泊はもちろん、日帰り入浴もやってます。

亀山温泉の宿泊施設

野生の猿

上総亀山駅から亀山ダムへ移動したときに、こんな光景が見られました。

毬栗で遊ぶ猿

なんと道路に猿の群れがいたのです。

その中の1匹は毬栗に夢中でした。

中身を食べたいのでしょうか?

房総半島には、在来種の【ニホンザル】と外来種の【アカゲザル】が生息しています。

しかし私は専門家ではないので、どちらの猿かは不明です。すみません!

毬栗を咥えて疾走していく猿

運が良ければ遭遇できるかもしれませんね。

この写真は、車の中から撮影したものです。

無防備に近づくと、危害を加えられるかもしれないので、くれぐれもご注意ください。

まとめ

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

上総亀山どうでしたか?

駅だけでなく、観光も楽しめるので機会があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。

それでは今回はこのあたりで!

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